特定技能2号の現在の状況が公表されています。
令和6年4月末時点で70人。
分野により特定技能2号の試験がまだ整備されておらず、分野によって特定技能2号の人数にだいぶ偏りがあります。飲食料品製造の第一回の2号試験が今年3月に行われ、これから飲食料品製造分野でも2号の申請が増えていくと思われます。
特定技能2号への申請の取次を何件かさせていただきましたが、申請の内容は特に難しいものはなく、特定技能2号の試験の合否が申請において最も重要なものとなります。2号試験が1号試験と大きく異なるのは基本的に企業が作成した実務経験証明書などの添付が必要というところかと思います。その為、所属機関が2号試験へに対し理解し、協力していくことが重要です。管理ポジションの経験が何年以上という場合、所属機関が2号試験を見越して計画的に管理ポジションへのステップアップしていくなどの対応が必要だからです。特定技能外国人が多い場合は特に計画的に特定技能2号へ向けどのようにキャリアを積んでいくのかという事を早い段階で考える必要があります。特定技能1号は最長5年となりますので、特定技能外国人の方も早めにこの職場で特定技能2号になるという意思を固める必要があると思います。中には特定技能1号の間に分野を変更する方がいますが、その場合変更前の分野と変更後の分野がどちらも中途半端にならないように気を付ける必要があります。
飲食料品製造の2号の試験に受かったベトナム人の方の話ですが、その方は日本語があまり得意ではなく所属機関の方もまさか受かるとはと思ったそうです。本人曰く以前、台湾で働いた経験から漢字が得意でそのことが試験で活きたとのことでした。外国人の方向けの日本語の試験でも難しくなってくると漢字が多くなり、漢字を使う国の方に有利になる傾向があります。そのあたりも試験対策として考慮していくと2号試験の合格に結びついてくるのかなと思います。そのあたりも所属機関の方や登録支援機関の方の協力が欠かせないところかと思います。
今年から多くの2号試験が開始されますので、ますます特定技能2号の方が増えそうですね。
グラフ:出入国在留管理庁HPより引用